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第17章 探したよ…。

『この前…病院でいわれた。【ステージ4】だとさ…。いや驚いたよ。まったく自覚症状なくてさ。笑えるだろ？　最欲はあるしね…1週間前もマイコの後輩にあたる裏風俗の女を抱いたさ…。　つまんねえ女でさ…イク前にハメるのさえやめちまった。』


『えっ？なにそれ…！』


『マイコを超える女には、結局巡り会えなかったなぁ………。』


『そう？………それは、きっとその子たちは私ほど、寂しい人生ではなかったってことより。　あの頃の私は…　もういつ人生終了してもよかったし、むしろ人生終わりましたって…　…誰かにダメ押しされたかったのかもね…』


『だから、俺に何度も妊娠させられても、平気だった？』


『平気じゃなかったよ！　…でも………ショックでもなかった。妊娠するのは全然辛くなかったよ…　…辛かったのは中絶。　私は…ゼッタイに幸せになっちゃだめな人間。クソ同様の女。ゴミ同然の存在って、つくづく実感しながら産婦人科をあとにしてたの。』


『それが、あのキョウスケに出会って180度変わったんだ………。』


『そう。　だけどパパはずっと満たされなかったんだね。クソみたいな人生だね。お金持っているだけの…』


『ああ。そのとおりだ。　でも不思議なものでさ…。余命宣告されたら、真っ先にマイコのことを思い出した。』


『だめだよパパ！　同情させても、セックスしないよ私。　分かってるでしょ。』


『フッ………。マイコは母親になって、居場所を見つけて強くなったな。』




しばらくの沈黙が二人の間に流れた


マイコは
おもむろに
『スマホある？そこの検索画面からさ………』と
ハルキに話しかけた。