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第17章 探したよ…。

タイスケがマイコの心配している頃。


『じゃあね。パパ…　できれば1日でも長生きしなきゃだめだよ！　でも…もう2度と私の前には現れないでね。』
マイコはそうハルキを見つめてから
ギュッとハルキを
クルマの後部座席でハグして

『あ！今のはサービスね。　忌まわしい私の黒歴史時代だけど、パパの玩具時代があったから、キョウスケと出会えて、リュウを授かったって、今なら私は…自己肯定できるから！　サヨナラ。』と
ハルキにそう
泣きぼくろのある。瞳に
笑顔を浮かべて
囁いてクルマを降りた。



マイコをおろした車は
そのまま
田舎町から都会へ向かう
高速道路の方向へ走っていった。


『会長。あの女がマイコはですか？』と
運転手の部下が
ハルキに尋ねた


『ああ。いい女になった。裏社会がまったく似合わないくらいのな…』と
ハルキはそう呟くと
スマホを手にとり
インターネットにつなげた…


スマホの画面は
【Angel　Wife】の
【マイマイの部屋】に繋がっていた



ハルキは
マイコの
『私は二度とパパのもとには戻らない。直接触れることさえ二度とさせない。　………だけど、パパが死ぬまでに寂しくなったら…。私は…ここにいるから………間接的なら私を感じていいよ。』という
言葉を思い出して

『マイコは………たくましいな…ﾌｯ………いまわの際まで………ここでお世話になるかな………ﾊﾊﾊｯ！』と
ハルキは
珍しく大声で笑った。