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第17章 探したよ…。

『しゃ、しゃ、社長！大変です！』
ウチヤマ鉄甲の工場に
マサヤが外回り先から
飛び込むような勢いで
戻ってきた


『なんだ？慌ただしいなぁ…』
タイスケは
ただならない様子のマサヤに
何があったのかを尋ねた…









『………………ということはだ…。マイちゃんが、いかにも都会の金持ちオヤジと駅前で何やら話し込んでから…その男の来るまで、どこかへ行ったってことか？』


『なんかスゴくワケあり男の空気が漂っていて………　　マイ姉さんの昔の知り合いですかね…？』


『…マイちゃんがキョウスケと知り合う前の時代の男かぉ？』

『なんかヤバイ空気がある男だったんです…。　俺………心配っす！このままマイ姉さん、どっかに行っちゃう………』
『バカ言うな！　そんなことあったらリュウは？リュウはどうなるんだ！　マイちゃんがそんなバカするわけねえ！』


タイスケも感じていた
一抹の不安を口にだそうもした
マサヤの頭を小突きながら
タイスケは
そうマサヤに答えた…。