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第5章 甘えちゃおうか…。

『ねぇ…。お姉さん、サセコでしょ？　分かるよ俺には。もう身体中から【私は身体を売ってます】って匂いが溢れてるもん。　なあ、金払うからさぁ、させてよ俺にも　ﾊｧﾊｧﾊｧ』
男がそう
マイコにまとわりついてくる



ウザい…
マジ、キモい…
気持ち悪いんですがっ！！
マイコは衝動的に
その男を肩にかけていたバッグで
殴りつけた


男は思わぬ反撃を受けて
本性を剥き出しにする

『いいねぇ…　チカラずくでもやっちゃいたくなった…　ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ　お姉さんエロいから…』
そうマイコの身体を
舐めるように見つめると
マイコの腕を掴み
雑居ビルのかげに連れ込もうとした


イヤッ！
ああぁでも…中絶手術のあとで
身体にチカラ入らない…

マイコはこのあと
自分の身に降りかかる
悲劇を予測して
もういいや…
いっそうのことガマンして犯されて
お金貰おうかな…
どうせ私なんてロクな人生じゃないし…

そう諦めの境地に陥ろうとしていた。