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第5章 甘えちゃおうか…。

と、その時。


男が頭を抑えて
その場にうずくまった…

男のうしろには
マイコと同じ年頃の男が
棒切れを手に立っていた。



『ヤベぇ…！　やっちゃったよぉ　さ、さ、さぁ逃げよう！』
男は声を上ずらせながら
路上にへたり込んでいた
マイコに手を差し出した。

その手にマイコはとっさに
手を差し出して立ち上がり
夜の歓楽街を
男と走って逃げ出した。




しばらく走りつっけた
マイコとその男は
ようやく公園のベンチにふたりで
腰をおろして座った。



『あ…。危ないとこ助けてくれてありがとう。』

『あ…。いやいや…　つい思わずあんなことしちゃって、俺自身がビビっちゃったよ　ｱﾊｯ』と
照れ笑いしたあと
男はマイコに
こう話しかけた


『俺、あんた知ってるよ【ブルー】で働いてるでしょ。俺…正直言って、一目惚れしてました！　メチャクチャ可愛いね！　あ、俺はキョウスケっていうんだ。』


マイコはキョウスケと出会った。