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第5章 甘えちゃおうか…。

そして
ちょうどマイコがキョウスケと出会って
半年が過ぎた頃
キョウスケから
『結婚指輪も買ってあげられないほど、お金も何もないけど…　お金じゃ買えない家族の暖かさを、俺は一生かかってマイちゃんにプレゼントするから。　お願いです！結婚してください！』と
どストレートに
プロポーズをされた。



マイコは
そのプロポーズに答える前に
自分の過去を
全部キョウスケに話した…

実の親に育児放棄されて
施設で育ったこと。
養女となった家で
養父に毎日性的凌辱をされ
徐々を失ったこと。
セックスでは
何も感じない女であること。
生きてくために身体を売ってきたこと。
その結果3回も
相手が誰かも分からない妊娠をして
中絶をしていること。



『へえ…。俺なんかよりも、もっとツライ人生だね。だけど、これだけツライ人生だったんだから、あとは幸せしか来ないっしょ！　あらためて…俺と結婚してください…！』

どこまで笑顔で
マイコを必要としてくれる
キョウスケに
マイコは思わず
飛びつくように抱きついた

『お金なくてもいい！　こんな私をずっと好きでいて！』
そう何度も
マイコはキョウスケに囁いた。


その夜
初めてマイコはセックスをして
身体の奥から
感じるということを知った。

そしてリュウを授かった…。