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第5章 甘えちゃおうか…。

そんな出会いのあと
マイコは働いている【ブルー】を辞めた。

マイコはキョウスケが
ブルーで働いていることを知っているのだから
当然キョウスケは
マイコが裏風俗嬢ということを
知っていると思っていた。


しかし
キョウスケは
仕事の通りすがりで
何度かブルーの店内へ入っていく
マイコを見ていただけで
マイコのことは
ほとんど何も知らなかった
『メチャクチャ可愛い女の子』
ということをこと以外は
本当に何も知らなかった。



キョウスケはマイコに
熱烈にアタックをかけてくる
いつも楽しそうにニコニコ
満面の笑顔で…

『俺さぁ…　マイちゃんを見てるだけで、今日1日の疲れがなくなるんだ。』

『俺さぁ…　今までロクな行き方してなかったけど、マイちゃんを無性に守ってあげたいって思うんだよね。』

『俺さぁ…　マイちゃんとこうして会っていると…もうマイちゃんと別々の部屋に帰るの嫌になる！一緒に暮らそう！』

あまりにも
一方的で
でもその割には
まったく肉体関係を求めてこない
キョウスケの脳天気な明るさに
マイコはしだいに
惹かれていったからだ…。