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義妹(いもうと) 舞ちゃん
第13章 七回忌ですね。
『マイちゃん。いる?』
マイコのアパートのドアの外で
タイスケの声がした
『あっ、はい!いるよ。ちょっとまって…』
マイコは
キョウスケへの
そんな呟きを中断して
玄関ドアを開いた
『お義兄さん、おはよう。』
『うん。メールでとも思ったんだけど、すぐ近くまで営業で行くついでだから、ちょっと寄っちゃったよ。 マイちゃん、キョウスケの7回忌の法要の予定決まったからね。2週間後の日曜日でどう?』
『うん。分かった。 お義兄さんにいつも仕切ってもらっちゃって、すみません。』
マイコは
申し訳無さげにそう伝えると
『いや内山家の家長としてはね…当然です。アハハッ』と
タイスケはおどけて胸を張った
『じゃあ、そういうことで…』
タイスケはそれだけ伝えたら
ウチヤマ鉄工と書かれたボディの
ワゴン車に乗って
仕事に出ていった
あのワゴン車に迎えられて
私とリュウは
この町での暮らしを始めたんだなぁ…
ふとマイコは
初めてこの田舎町の駅に
まだ1歳だった
リュウを抱っこして降りた
あの日を思い出した。
『もう5年経つんだね…。』と
ポツリと呟いた。
マイコのアパートのドアの外で
タイスケの声がした
『あっ、はい!いるよ。ちょっとまって…』
マイコは
キョウスケへの
そんな呟きを中断して
玄関ドアを開いた
『お義兄さん、おはよう。』
『うん。メールでとも思ったんだけど、すぐ近くまで営業で行くついでだから、ちょっと寄っちゃったよ。 マイちゃん、キョウスケの7回忌の法要の予定決まったからね。2週間後の日曜日でどう?』
『うん。分かった。 お義兄さんにいつも仕切ってもらっちゃって、すみません。』
マイコは
申し訳無さげにそう伝えると
『いや内山家の家長としてはね…当然です。アハハッ』と
タイスケはおどけて胸を張った
『じゃあ、そういうことで…』
タイスケはそれだけ伝えたら
ウチヤマ鉄工と書かれたボディの
ワゴン車に乗って
仕事に出ていった
あのワゴン車に迎えられて
私とリュウは
この町での暮らしを始めたんだなぁ…
ふとマイコは
初めてこの田舎町の駅に
まだ1歳だった
リュウを抱っこして降りた
あの日を思い出した。
『もう5年経つんだね…。』と
ポツリと呟いた。