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プロポーズ体験売り出します
第2章 二人だけのオフィス
「へぇ、菱沼君ってああいうタイプが好み?」
「え?いやまぁ、好みっていうよりは単純にそそられるって感じですね。
ほら、よく自分にないものに魅かれるっていうじゃないですか。
俺目が大きくてバカっぽいから」
別に目が大きいからバカっぽい、なんて定義はないんだけど、
極端な方がウケ狙えるというなんともつまんない発言をしてしまった。
「菱沼君って面白い事言うわね。かなり個性的な感じって、私好きよ。
そうそう、彼女、水神さんっていうんだけどモテるわよ」
「え、中野さん知り合いなんですか?」
「最初はお向かいさんのお付き合いって感じだったんだけど、
飲み屋でたまたま一緒になって話したらすっごく楽しい人なの。
それ以来たまにだけど一緒に飲みに行くと、まあ男が寄ってくるったらありゃしない」
「へぇ、じゃあ恋人ももちろんいるんでしょうね。あ、もしかして家庭持ち?」
俺の質問に答える時には3階に一つしかないドアの前にたどり着いていた。
「不倫してるから独り者よ」
ドアを見つめたまま、まり恵ちゃんはぼそりと答えた。
「え?いやまぁ、好みっていうよりは単純にそそられるって感じですね。
ほら、よく自分にないものに魅かれるっていうじゃないですか。
俺目が大きくてバカっぽいから」
別に目が大きいからバカっぽい、なんて定義はないんだけど、
極端な方がウケ狙えるというなんともつまんない発言をしてしまった。
「菱沼君って面白い事言うわね。かなり個性的な感じって、私好きよ。
そうそう、彼女、水神さんっていうんだけどモテるわよ」
「え、中野さん知り合いなんですか?」
「最初はお向かいさんのお付き合いって感じだったんだけど、
飲み屋でたまたま一緒になって話したらすっごく楽しい人なの。
それ以来たまにだけど一緒に飲みに行くと、まあ男が寄ってくるったらありゃしない」
「へぇ、じゃあ恋人ももちろんいるんでしょうね。あ、もしかして家庭持ち?」
俺の質問に答える時には3階に一つしかないドアの前にたどり着いていた。
「不倫してるから独り者よ」
ドアを見つめたまま、まり恵ちゃんはぼそりと答えた。