この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
プロポーズ体験売り出します
第1章 ハッピーサプライズ
「はぁ?なにそれ?」
吐き捨てるような声音で企画部長が総務部長に斜めに視線を突き刺す。
舌打ちさえ聞こえてきそうなほど眉間に皺を寄せた企画部長はきっと
地味な総務部長の事が好きじゃない、いやズバリと言うならば
嫌いなんじゃないかと想像した。
当のまり恵ちゃんも負けじと口を捻じ曲げながら鼻を鳴らして言い放った。
「社内ベンチャー、みたいなもんよ。お決まりのものだけじゃなく
規格外の商品っていうのがあっても面白いんじゃないかと思って。
いかがでしょう?社長。よかったら私のプレゼン、聞いてみません?」
おいおい、俺の面接どうなるんだよ?っていうか、この場、なに?
「中野さん、今菱沼君の面接の最中だって解って言っているのであれば
逆におもしろい。どうだろう佐々木さん、ちょっと聞いてみないか?」
思わぬ方向への舵切りに乗っかろうとしている会社のトップの言葉を、
部下である企画部長が嫌だとは言えまい。
「菱沼君もどうだろう?少し付き合ってよ」
面接に来ている俺が断ることなんてなおさらできるわけない。
声なくうなずいた俺に再びにんまりと笑いかけた不気味な社長から
強気の地味系まり恵ちゃんへと視線を移し、
次なる余興の始まりに期待を込めた。
吐き捨てるような声音で企画部長が総務部長に斜めに視線を突き刺す。
舌打ちさえ聞こえてきそうなほど眉間に皺を寄せた企画部長はきっと
地味な総務部長の事が好きじゃない、いやズバリと言うならば
嫌いなんじゃないかと想像した。
当のまり恵ちゃんも負けじと口を捻じ曲げながら鼻を鳴らして言い放った。
「社内ベンチャー、みたいなもんよ。お決まりのものだけじゃなく
規格外の商品っていうのがあっても面白いんじゃないかと思って。
いかがでしょう?社長。よかったら私のプレゼン、聞いてみません?」
おいおい、俺の面接どうなるんだよ?っていうか、この場、なに?
「中野さん、今菱沼君の面接の最中だって解って言っているのであれば
逆におもしろい。どうだろう佐々木さん、ちょっと聞いてみないか?」
思わぬ方向への舵切りに乗っかろうとしている会社のトップの言葉を、
部下である企画部長が嫌だとは言えまい。
「菱沼君もどうだろう?少し付き合ってよ」
面接に来ている俺が断ることなんてなおさらできるわけない。
声なくうなずいた俺に再びにんまりと笑いかけた不気味な社長から
強気の地味系まり恵ちゃんへと視線を移し、
次なる余興の始まりに期待を込めた。