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第1章 ぴーちがーる

７月28日の朝９時前のことでありました。

この日は、いつもよりむし暑い日でありましたので、アタシもはーくんも気持ちがしんどいと言いまして悲鳴をあげていたのでありました。

アタシは、いつものように学校へ行こうとしていましたが、サボってしまったのでありました。

いつものように今治駅でバスを降りて、そこから歩いて学校へ行くはずが、この日はバスを降りることを知らせるベルを押し忘れてぼんやりとしていましたので、知らないうちに今治桟橋まで来てしまったのでありました。

白のブラウスとマゼンタのチェックでおり目が入っているスカートの制服姿のアタシは、学校のカバンを持ってバスから降りまして、はーばりー(今の今治桟橋のビル)の屋上のテラスへ行きまして、ぼんやりと海をながめながら考え事をしていました。

あ～あ…

ガッコーサボっちゃった…

アカンと言うことわかっとんのに…

どうしてサボっちゃったのかなぁ…

そんな時でありましたが、アタシの乳房(むね)の奥でより激しいドキドキが襲ってきたのでありました。