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第17章 宮君の違う顔

宮本side



誰かと思ったら・・・。


剣崎の井上さんじゃーーないですか？？？？


破いた契約書をまたテーブルに置き・・・・。


井上の顔を覗き込むようにして見て・・・・。



「俺・・・卑怯な奴嫌いだって言いましたよね？？？？？」


俺は・・・。


こうやってね、


何も分からない人を騙したり・・・。


金巻き上げたりしようとする・・・。


卑怯な奴・・・。


大っ嫌いなんだよね。





井上は俺をジッと見て・・・・。



書類を纏めて慌てて鞄に終う。



「おっ・・・お前・・・・この会社に居たのかッ？！」


別に何処に居たって良いじゃんね？


慌てて・・・。


席を立ってさ・・・。



震えんなら・・・・。



「ウロチョロすんな・・・」



井上は鞄を胸の前で抱きしめる様にして俺から離れて・・・・。



「・・・まっ・・・またお伺いします・・・奥さん・・・離婚の話はまだ終わっていませんからね？？？？」



・・・・・・・。



まだ言うの？




井上のネクタイを掴み・・・・。



「だったらご依頼主にお伝えしろよ？？？？」



・・・・・。



「ちゃんとした弁護士をつれてこいと・・・・」