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あなたからは逃げられない
第7章 突然の内定?!



遠くでスマホが鳴っていてもとることをせずにずっとベッドにいた。

今日あったことを忘れたくて…現実逃避ってやつだ。


何回か鳴っていたスマホも落ち着き鳴らなくなっていた。
誰か確認することもしなかった。



もう考えるのは辞めて明日からまた頑張ろう。
自分にそう言い聞かせてお風呂に入ろうと体を起こしたと同時に玄関のインターホンが鳴った。


ドンドンドンドンドン…

チャイムが鳴っているのにドアを叩く音がする。


「どうしよ…変出者?」


警察に電話しようかと思いスマホを手に取りロックを解除するとそこには着信履歴がある。


【霧島龍輝 不在着信 10件】


げっ。あの電話龍輝さんだったんだ…


その間もドアをドンドン叩かれている。




もしかしてと私の変な勘は当たるんだ!
ドアの向こうで叩いているのは変出者ではないだろう。

心配して私の家に飛んできた心配性の彼氏だ。



ドキドキしながら覗き穴から外を覗くとやっぱり居てスマホを取り出してまた操作している。

それと同時に手に持っているスマホがけたたましい音を発する。


プルルルル...プルルルル...



「葉月!!いるのか?!無事か??」



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