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あなたからは逃げられない
第8章 珍しいクリスマス



中身を確認し少し戸惑った顔をしたけど次の瞬間、私の唇は彼に奪われていた。
ここがコインパーキングで車の中だというのに龍輝さんのキスは深く息が出来なくなるほど激しかった。


「んっ...っっぁっ!」

「なぁ、なんでこんなに金使うの?」


プレゼント気に入ってもらえなかったのかな。
喜んでもらいたくて購入したのに…それは望まれていないのならば意味が無い。


確かにもう少し安いプレゼントがあったかもしれない。
けど、この店に来てこれを見た瞬間に似合う!と思ったのは確かで喜んで貰えると思っていた...

店員さんもそう思ってすすめてくれたはずなのに嬉しくなかったかな…


ギブ&テイクを望む私はこれでよかったと思っている。
どうせ夜行くお店も決して安い店ではないはずだし何かしらプレゼントを用意してくれている気がした。
そうでなくてもお店に連れて行ってもらったりお泊まりの日にもらったネックレスなどを考えるとこれくらいしてもいいと思っていた。

されているばっかりではいい関係は築けない気がするから私だって彼に何かしてあげたいと言う気持ちからのプレゼントだった。

でも喜んでもらえなかったなら仕方ない。
そう思っていると何故か涙が頬を伝う。



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