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あなたからは逃げられない
第10章 初体験でクタクタ


重い腰を擦りながらベッドから降りると少し下腹部に痛みが残っていた。
年寄りみたいに腰を曲げて洗面室まで行くと赤く染まったタオルが捨てられていた。


龍輝さんは私が飛んだ後にちゃんと処理をしてくれたみたいだった。ということは見られたってことだよね…


恥ずかしくなりまた寝室に戻り彼の隣に横になることにした。
私がベッドから降りたりしても起きないほどに爆睡している龍輝さん。
おうちのベッドとはまた違った柔らかさでぐっすり眠っているみたい。


閉じていると切れ長な目にスっと通った鼻筋、綺麗に整えられた眉に潤いのある唇…
イケメンな彼に目が釘付けだった私は次の瞬間彼の目が開きとんでもなく恥ずかしくなってしまった。


「そんなに見るな。」

「いや、イケメンなんだなぁって。」

「全然だろ。それより身体痛いところないか?」

「う、うん。少し違和感もあるけど大丈夫!!」


痛みも少しあるけど何だかまだ龍輝のモノが私の中にあるような変な感覚に襲われていて歩き方もたどたどしい。

リビングに移動して私はソファーに座らされるから言われた通りに座って彼と朝のコーヒーを頂くことにした。


「朝飯ルームサービスでいい?」



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