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あなたからは逃げられない
第10章 初体験でクタクタ

うん。と返事をして椅子に座るとホットコーヒーを持ってきてくれた。
冬だからホットコーヒーが美味しくてたまらない!
窓から少し見える外の景色は一面銀世界だった。
「わー!!!雪だぁ」
「ここ数年降ったりしなかったから新鮮だな。」
素敵すぎるよ。クリスマスに雪なんて。
窓の方に寄り覗き込むようにして外の景色を堪能する。
外を眺めているとくすくすと後ろで笑い声が聞こえてくる。犯人は彼しかいない。
「な、何っ!!?」
「いや、人間ってすげぇなと改めて思うよ。
葉月、雪に気を取られて高さのこと忘れてんだろ?」
.........。
さーっと全身の血の気が引くような気がしたあともう外は見られなくなってしまった…
後ずさりする形で椅子まで戻るとゆっくりと腰を下ろす。
「…っ!だ、大丈夫か?っぶっ」
「大丈夫…っ。ちょっとびっくりしただけ。」
「どした?元気ないけど身体辛いか?」
心配してもらったけどそうじゃないから首を横に振る。
そしてピンポーンと来客を告げるチャイムが鳴りドアの方へ行くとホテルマンが居て朝食を持ってきてくれたみたいだった。

