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あなたからは逃げられない
第10章 初体験でクタクタ

ホテルマンは数名で部屋に入ってきたあと私たちにこう言った。
『朝食は和食と洋食のご用意が出来ますのでお好きな方を仰ってください。』
龍輝さんはホテルマンの後に続けてこう言った。
「ここのはどっちも美味い。葉月は好きなほう頼め。
俺は洋食でオムレツはハムとチーズとほうれん草で」
慣れているのか何があるのか見ることもせずに注文した彼はタバコに火をつけて座ってコーヒーを飲んでいる。
私はどっちも捨て難くて悩んだ末に和食をお願いした。
龍輝さんのパンやオムレツはこの場で焼いてくれるらしい。
私の卵焼きもここで焼いてくれた。
コーヒーを飲んでいたリビングとは少し離れたところにダイニングテーブルがありしばらくすると準備が出来たと呼ばれ向かうとテーブルの上にたくさんの朝食が並んでいる。
さすが高級ホテルは品数も違えば同じフルーツでもたくさん置いてくれていた。
「すごい!」
「会長も泊まってるはず。葉月も小さい頃泊まってないか?」
「うーん、あまり覚えてない。パパはよく泊まってるの?」
「よく泊まってるかは分かんねぇけど泊まった事くらいはあんじゃねぇの?」

