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あなたからは逃げられない
第11章 久しぶりの実家へ




「はい。葉月です。」

『明日から戻ってきなさい。大事な話があるから。』

「あのー…明日は予定があって。
だから明後日に変えるようにする。」


私の予定も聞かず迎えにこられて連れて行かれるなんてたまったもんじゃないからそれだけはお断りだ…

予定があると伝えると父は分かってくれたのか気をつけて戻ってきなさいと言ってくれた。
特に予定なんてなかった。ただ、実家に帰る前にリフレッシュしたかったから美容室に行ってその後ネイルをしに行こうと決めた。


担当の美容師さんとネイリストさんにLINEで確認するとふたりとも大丈夫と言ってくれたから少しテンションが上がったけどその後待ち受けることを思うと不安で仕方ない。


実家に帰ることが早まったことを龍輝さんにLINEをした。
いつもなら直ぐに既読になるはずなのに今日はなかなかならない。

仕事のことで何かしているのかもと思いそのまま返信が来るのを待っていた。
それでも龍輝さんからの返信はなく私は知らないうちに寝てしまっていて起きたらもう朝になっていた。



見ても何も連絡がないスマホ。
どうしたんだろうと心配だけど自分から連絡することは躊躇してしまった。



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