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あなたからは逃げられない
第11章 久しぶりの実家へ

「ま、とりあえず卒業するまでは今のアパートでいい。ただし見張りは付ける。
それから入社式があるまでに俺のところに引っ越してこい。
いるものは持ってきて要らないのは売るか処分してこい。」
卒業までと決まられてしまったけどあのアパートにあと3ヶ月ほどしかない。
私は良かったと思う暇はなかった。
管理会社に連絡をして引き払うことをしなきゃ行けないし、引っ越すために荷物もまとめないといけない。
することがたくさんありすぎて残りの学生生活を楽しもうなんて思えなかった。
「いいのかな...」
「何が?」
「だって、絶対恋人ができるとか嫌がると思ってたのに。
こんなにあっさり認められると逆に怖い感じがするんだけど…」
「俺も最初は焦った!
会長室に入ったらいきなり葉月とどういう関係だ?って言われたから…でも嘘つくわけにもいかず付き合ってますて答えたんだよ。
しばらく話さねぇからやべっ!て思ってたらいきなり目の前に来て手握られて娘を頼むって言われた!」
私のドキドキとは違い彼はすごく嬉しそうに話してくれている。
「会長楽しみにしてるみたいだぞ?!葉月が帰ってくるの。」

