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あなたからは逃げられない
第11章 久しぶりの実家へ



楽しみにしていると言われて少しだけ嬉しく思えた。


いつも実家を避けていた私だけど今回は家族との時間を大切にするような過ごし方をしたいと思っている。


彼とデートを楽しんだ後アパートまで送ってもらった。
明日からしばらく会えないけど今日会えたから乗り切れるような気がする。

いつの間にか私の中で龍輝さんの存在が大きなものとなりかけがえのない存在になっていることに気づくと恥ずかしくなってくる。



私は翌朝早く起きるために早めにベッドに入って休むことにした。

そして一つだけ決意した。



それは...



今までの仕送り分など通帳に全て入れてあるお金を両親に返すこと。
バイトをして手をつけていないこと。
もう学校を卒業するから要らないと伝えて龍輝さんとの生活を許してくれたお礼をつたえること。


どんな反応をされるか分からないけど、私なりに考えた結果だからきちんとしたい。

そんなことを考えているといつの間にか夢の中だった。
昔私が嫌になる前の明るい家族の夢を見た。


父は仕事ばかりだったけど弟とも仲良くて賑やかな家族だった。
そんな家族がやっぱりいいなぁと思える。



そして実家に帰る日…
車に乗り決意を強く実家に向かって走り出した。




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