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あなたからは逃げられない
第11章 久しぶりの実家へ

数時間かけて実家の近くに帰ってきた。
車をコンビニに停めコーヒーを買って帰る前にリラックスする。
自分の実家に帰るのに何を緊張してるんだか…と自分で考えてみるけどやっぱり帰りたくない気持ちが勝ってしまう。
でも成人式もあるからそうは言っていられない。
コーヒーを飲み干し私は実家へと向かうことにした。
少し郊外にある私の家はでかい。
というよりまだ道を走っているけどここはもう家の敷地内だったりもする。
車を停めキャリーを引きながら玄関に向かいチャイムを鳴らそうとした時に玄関ドアが空いて父が飛び出してきた。
『葉月っ!!あー、よく帰ってきたね!!
疲れてないかい?事故はしてないか?
おーい、この葉月の荷物を部屋に!!』
父がそういうとお手伝いさんがやってきた。
昔からいる佳子さんだ。
『おかえりなさいませ、葉月お嬢様。』
「佳子さん、ただいま。
もうお嬢様は辞めてよ。葉月でいいの。」
私と佳子さんの久々の再会にも関わらず父は私を居間へと引きずっていく。
『ママ、葉月が帰ってきたよ。』
『おかえり葉月。元気だった?』
「パパ、ママただいまかえりました。
しばらくお世話になります。」

