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あなたからは逃げられない
第12章 成人式で熱い抱擁




式典を終え美波と会場をあとにしようとした時敷地の前に見覚えのある長身の男の人。
あの車は龍輝さんだ。


『あ、あの霧島貿易の社長じゃない?!

超カッコイイよねぇー!』


美波に彼氏が出来たとこは伝えていたけどそれが彼だとは伝えていない。伝えなきゃと思いながらも美波は足を止めることは無く彼の前に来てしまった。


「葉月、帰ろう。」

『え?!葉月知り合いなの?』



美波はビックリしすぎて声が裏返っていた。
私は美波にちゃんと伝えるように向き合い話を始めた。


「美波、今彼と付き合ってるの。
って言っても付き合ったばっかりなんだけどね。」

『えー!!!!ビックリ!!
なんだそうなら早く言ってよ!

でもイケメンの彼氏だと大変だね!
あー、うちも彼氏作ろ!!』


美波は私の話を聞いて羨ましいとしばらく言い続けた。


そんな私たちをずっと見ていた龍輝さんは私の腰に手を回して帰ろう。と言ってくれた。


「美波ちゃんだっけ?うちに帰るの?送っていこうか?」

『悪いです!!大丈夫ですよ!』

「葉月は帰るんだからついでだよ。乗っていけば?」


彼の優しい口調と紳士な見た目に美波はおれ一緒に帰ることになった。



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