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あなたからは逃げられない
第14章 久々の彼のぬくもり

「葉月はもし子供出来たらどうする?」
龍輝さんからの言葉に私はすごく考えた。
まだ20歳。それにこれから就職して社会に出ていこうとしている身なのに妊娠なんてしたら経験ができない。
「子供は好きだけど…社会人として働きたい。
いずれは家庭を持つことも夢だけど...」
「そうだよな。とりあえずは俺の秘書を頼むよ?」
「本当に龍輝さん付きの秘書なの?」
入社してすぐに社長秘書なんてほかの先輩秘書に目をつけられちゃうじゃない!!
みんなと同じ秘書を経験してからにして欲しいなんて言えないけどそうしてもらいたいのが私の本音だったりする。
「うちの会社は基本今の役員は若い奴が多い。そんな所に葉月を派遣してみろ。耐えられねぇ...」
「ふふ。私そんなに信用ない?
誰の元で秘書をしようとあなたのことしか考えてない。」
その一言で龍輝さんはニヤニヤするほど嬉しかったみたいでギューッと抱きしめてくれた。
そして彼付きの秘書は変更できないと言われ私は社会人初っ端から波乱の幕開けとなりそうな気がした。
眠気に勝つことが出来ず話の途中だったのに寝てしまっていた。
翌朝目が覚めると龍輝さんの姿はなく周りを見回すと下から声が聞こえてくる。

