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あなたからは逃げられない
第14章 久々の彼のぬくもり

パパとママがリビングで寛いでいる中お手伝いさんが朝食の準備をしている隣に目を疑うような人がいる。
「パパ、ママおはよう。
ってか龍輝さん、何してるの?」
お手伝いさんが朝食をお皿に盛り付けている横でフライパンを片手に何かを調理している。
「葉月おはよう。今?オムレツ作ってんだよ。
葉月はハムとチーズとほうれん草でいいか?」
「うん。」
お客様が朝ごはんの支度なんておかしいけど活き活きして朝食を作っているから止められない。
顔を洗うために洗面室へ向かい洗顔をしていると陽介が降りてきた。
「おはよ、陽介。」
『おっお、お、おはよ。』
「何よ!」
『昨日は随分お熱い夜だったみたいで…』
!!!!!!
「聞こえてたの…?」
『いや、聞きたくて聞いたんじゃない。
あんなドSの男に責められると無理だろ。』
どこまで聞こえていたのか聞きたいけれど掘り返させるのは恥ずかしいから陽介には昨日のことは忘れてと言うしか出来なかった。
『なぁ、姉貴。龍輝さんって上手い?』
「どういうこと?」
『朝からこんな話していいのかわかんないけど…
昨日の姉貴の声で龍輝さんって上手いのかなぁって。』

