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第2章 捕えられた私

マンションのエントランスにはスーツを着たコンシェルジュがいる。


『おかえりなさいませ霧島様。

お荷物をお預かりしておりますので後ほどお届けに参ります。』


丁寧に話しているコンシェルジュとは違い、いいここで受け取る。と無愛想に答える龍輝さん


「こいつ覚えといて。俺の女だから。」

「よ、よろしくお願いします。

小鳥遊葉月です。」


そう言って頭を下げるとコンシェルジュは深々と頭を下げて、よろしくお願いします。と…


こんな堅苦しいところに住んでるの？
もうちょっと気楽に行こうよー！と言いたくなったけどこの人社長だしそういう訳には行かないか！


コンシェルジュの方に会釈をして、龍輝さんが押してドアの開いたエレベーターに乗り込もうとした時に足が止まってしまった。


「どうした？」

どうしよう。ここにはもう来られないかも…


乗ろうとしているエレベーターは全てがスケスケで床までクリアだった。


高所恐怖症の私にはこのエレベーターはあまりにも刺激が強すぎるかもしれない。


「あの．．．何階までいきます？」

「1番上」

何階かと聞いたのに1番上って！！
一体なん階建てなのー？？？！！！