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あなたからは逃げられない
第15章 新生活への準備



もうエレベーターには乗ることが出来る。
なぜなら床だけではなく壁も透明から見えないように直してくれたから…


地下の駐車場につき車の助手席側に立っているとドアのロックを解除した彼がドアを開けてくれた。


「どうぞ。」

「あ、ありがとっ」

「なんで緊張してんだよ!」

「だってまだ慣れなくて。自分で出来るよ。」


レディーファーストな龍輝さんからしたら当たり前のことなのかもしれないけど私は未だに慣れなくて小っ恥ずかしい…


車に乗り込みシートベルトを装着したら彼はエンジンをかけて発進させる。
そして卒業式の話やら話していると彼からびっくりする発言が。



「あ、俺卒業式行くから。」

「うん。卒業式ね!え?卒業式??!!」

「そう。」

「なんで?!」

「葉月の晴れ姿を見に行くだけ。」



開いた口が塞がらない。驚きすぎて言葉も出ない。
でも彼の顔は真剣だから見に来ることは決定事項なんだろう。


それからは来なくていい!行く!と押し問答が続いていた。
そして気付くとある百貨店に到着していて車を停め店内へと向かう。

しっかり龍輝さんに手を繋がれ恥ずかしくなりながらもデートだと思い店内へと向かった。




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