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あなたからは逃げられない
第15章 新生活への準備

ドンドンドンと龍輝さんのところに行き手を掴み
「また来ます!!!」と言って店からでることに...
「葉月?どうした?」
私が怒っていることに気が付き何があったのか聞いてくる。
私が答えないと分からないの?!とさらに腹が立ちどうすればいいのかわからなくなった私は彼を置いてその場から立ち去ろうもした。
でもいとも簡単に手を掴まれて逃げることは出来なくなってしまった。
「龍輝さんのバカ!」
「何言ってんだよ。」
「バカ!大バカ!!浮気者!」
別に浮気された訳では無いのに言った言葉に自分で疑問を抱く。
ここが百貨店の店内なのに彼は私を抱きしめてごめんと言った。
「龍輝さんのバカ…」
「うん、ごめん。」
「可愛い店員さんに触られて満更でもなかったんでしょ?」
「うざいなぁとは思ったけど俺客だしね」
「あの店員さんは龍輝さんのことずっと見てた…」
「俺は葉月に見てもらいたいんだけど…」
抱きしめられているのがかなり恥ずかしくなって彼から離れた。そしてもう違う店に買いに行くと伝えてさっきの店ではなく私が前に買い物したことのあるお店に向かった。
店内に入ると店長さんが笑顔で迎えてくれる。
「葉月ちゃんいらっしゃい。久しぶりね?」

