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あなたからは逃げられない
第15章 新生活への準備



しばらく走って到着したのは大きなホテルの前だった。
ホテルマンに車を預け私の手を引き中に入ってエレベーターで35階へへと向かった。


この辺りで一番高いホテルだから相当な高さがある。けどなぜか今日は怖くなかった。

ある店に着くとウェイトレスさんがやって来て席に案内された。
そこにはもう前菜とシャンパンが用意されていた。


「遅くなって悪い。料理次々出してくれて構わないから。」

『霧島様、いつもありがとうございます。

かしこまりました、何かありましたらまたお申し付けください。』


そして今日は俺も飲むとシャンパンを飲んだ。
どうやらこのホテルの部屋をとっているらしい。

「なんで今日こんなお店なの?」

「卒業祝いと就職してから頑張れますようにって感じ。」

「ふふ。激甘だね。」

「ま、これからは職場でも家でも葉月が居てくれるから頑張れそうなんだけど研修中は離れるから…」

「でも研修中でもおうちにはいるでしょ?」

「変なやついたらすぐ言えよ。」


どうやらその研修の間の不安を忘れ去りたくて今日はここに連れてきたらしい。

でも出てくる料理はすごく美味しくてお腹いっぱいになるまで食べてしまった。



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