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あなたからは逃げられない
第15章 新生活への準備



卒業式当日。
朝から美容室でセットしてもらい着付けもしてもらってから学校へと向かう。
いつもと違うのは駅までではなく学校まで龍輝さんが送ってくれている。

大河原さんが運転する訳でもなく自ら運転して私を学校まで送り届けてくれた。



「ありがとう。」

「今日で最後だ。楽しんでこい。帰り迎えに来る。」

「うん!!行ってきます!」


私は笑顔で龍輝さん別れてクラスへと向かって歩いていた。


『小鳥遊さーん!おはよー』

振り返ってみるとそこには同じ会社に就職する藤堂美咲ちゃんがいた。


「藤堂さんおはよう。」

『いやだなぁ!同じ会社で働くんだし美咲って呼んでよ!私も葉月って呼んでいいよね?!』

「う、うん…」


苦手だから何かと関わりたくなかったのに…
そう思っていると後ろから奈々がやってきて『気をつけなよ。』と言ってきた。


「うわっ!!ビックリしたぁ...

んー、同じ会社に就職するからやりづらいな。」

『平気で人の男に手を出すからね。』

「気をつけます。」

『ま、あんたの彼は大丈夫でしょ。葉月しか見えてなさそうだし?』


奈々はニヤニヤしながら私たちのことを話してくるから私も言ってやった!



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