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あなたからは逃げられない
第16章 入社式、波乱の幕開け

「まずは入社おめでとうございます。
今日は各部署に別れて軽く説明を聞いてから早めに上がってもらって大丈夫です。
これからは社会人としてそれなりの行動をしてください。
契約書読んだと思いますがみなさんがサインされた以上きちんと責任をもって行動をお願いします。
営業、経理、総務はそれぞれ担当についてって。
秘書課は俺が連れていく。
それではくれぐれも変なことしないように。」
龍輝さんが話を終えると新社会人は「はい。」と返事をしてそれぞれの担当さんに着いていく。
秘書課には私と藤堂さんとあと2人いた。
藤堂さんは2人と並んで歩いて私は後ろを歩いていく。
前を見ると龍輝さんとは少し距離があるけどこのまま着いていくと前から藤堂さんの声がする。
『誰かさんはコネ入社で恋人と公私混同するみたいよー。嫌だねー』と大きな声で言うと私にも聞こえてくる。
龍輝さんにもきこえていたみたいで振り返った龍輝さんの顔はさっきとは全然違う顔つきだった。
少し怒っているようにも見える顔は私はあまり見た事がない。
「藤堂、さっき言ったこと覚えてるか?
今日からお前の上司だ。意識して行動するように。」
でも彼女からの返答は驚くものだった。

