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あなたからは逃げられない
第16章 入社式、波乱の幕開け

『葉月ー!よく社会人となってここに来たな。』
我が小鳥遊グループの会長である人物がこうやって新入社員に熱い抱擁をしているのだからみんなビックリだろう。
笑っているのは龍輝さんだけだった。
秘書課の先輩方もポカンとしているし新入社員はどうしていいのかわからない顔をしている。でもこの私に抱きついている人が誰だかはよくわかっているみいだった。
「...パパ…苦しっ!」
「会長ここはホールですのであとは社長室で。」
龍輝さんの声に私を離してくれたパパは龍輝さんに促され社長室へと入っていった。
「という事だ。」
『社長...会長とこの方の関係は…?』
ある秘書の声に龍輝さんは淡々と説明を始めた。
「霧島貿易は小鳥遊グループの会社だ。
小鳥遊グループの会長がさっきの方で彼女はその娘だ。
コネ入社じゃない。彼女は普通に面接をして俺と会長の結果は入れずとして合格したからな。
それから俺の恋人だとここでは宣言しておこう。
変なやつがうろついていたら報告よろしく。
あとは説明聞いて今日は帰っていい。葉月は後で社長室に。」
秘書課の先輩は、はい。と動じずに返事をするも新入社員は固まったままだった。

