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あなたからは逃げられない
第16章 入社式、波乱の幕開け

特に何について話すとかはなく世間話をして私は会社を後にすることにした。
エントランスを抜け外に出ると大河原さんが目の前に立っており私に近づいて来てくれた。
『お疲れ様でした葉月様。
社長からの言いつけで車で待つようにと。社長も今日は帰って自宅で仕事をすると先程連絡がありました。』
私が社長室を出てからすぐに電話したのだろう。
大河原さんに電話したんだからもしここで私が言うことを聞いていないと大河原さんが怒られてしまう。
だから私は車に乗ることにした。そして龍輝さんが降りてくるのを静かに待っていることにした。
今日のことを思い出していた…
先輩は大丈夫だと思うけど同期になる彼女たちのことを思うとこれから何かあるんじゃないかと身構えてしまう。
10分ほど経った時車から大河原さんが降りていった。
そして後部座席のドアが開き龍輝さんが乗り込んでくる。
「お疲れ様」
「あぁ。帰るか」
私たちは帰宅することにした。でも少し買い物をしたくて大河原さんにスーパーによってもらうことにした。
龍輝さんは車で待っているのかと思っていたのに一緒に店内まで着いてきた。
そして買い物をしている奥様の黄色い声があちこちから聞こえてくる。

