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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化

「お父さんだって言われちゃいましたね。」
『えぇ、会長とはそう年齢も変わりませんので間違われても仕方ありません。
しかし先程の方とは仲がよろしいんですね?』
私はスーパーでよくあの人のレジになることが多い。偶然だけど結構いい情報を教えてくれるから助かっている。
スーパーの情報だけではなく近くの商店街のお得な情報などよく知っているし役に立つ。
しばらくして大河原さんはマンションの来客用に車を駐車し荷物を一緒に運んでくれた。コンシェルジュの人が慌てて近づいてきたけど大河原さんは大丈夫も断ってエレベーター乗り込んだ。
『まぁ、しかし玄関までが程遠いマンションですね。』
「はい、たまに忘れ物したりしても取りに戻るのが面倒になっちゃって…」
ホントにめんどくさい。このエレベーターにも文句がある。
最上階限定のエレベーターだからってボタンが二つしかないこと。ほかの階もあれば途中で降りることが出来るのに専用だからその二つしかなくてどうしても必要なものだけは取りに戻ることにしている。
文句を言いつつも部屋まで荷物を運んでもらい大河原さんにコーヒーでもと思ったのにそそくさと帰ってしまった。

