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あなたからは逃げられない
第20章 会社での変化

冷やしておいたビールグラスにサーバーからビールを注ぐ。そしてコースターの上にビールを置いて橘さんと龍輝さんの2つを用意していると戻ってきた龍輝さんがダイニングを見て驚いた。
「またこんなに…。買い物大変だったろ?」
「ううん。大河原さんが手伝ってくれたから。今日スーパーで大河原さん、お父さんと間違えられたんだよ!ふふふ。」
「まぁ、そう変わらないからな。」
でも楽しかったよ。と伝えると龍輝さんも笑顔でそうかと言ってくれた。
すると戻ってきた橘さんは戻ってきた途端椅子に座り目をキラキラさせて言った。
『美味しそう!早く食べたい!!食べようよー。』
「お前は人の家に来て少しは遠慮とかしねぇのかよ。」
『どうして龍の家に来て遠慮しないといけないの?するわけないじゃーん。』
会社の顧問弁護士の橘さん。きっちりした印象だったのに目の前にいる橘さんはふんわりしていている。ギャップなのだろうか。
龍輝さんと仲がよさそうだし恐れられている龍輝さんを軽くあしらっている感じがする。それでも二人は仲良しって思えるからこの二人は合っているんだと思う。
「遠慮しないで食べてくださいね。お口に合うかわからないですけど…」
人それぞれだから美味しいか分からないけどたくさん食べてもらいたい。

