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あなたからは逃げられない
第21章 新人研修中の出来事

どうやらこの移動のために観光バスを貸し切ったらしい…
龍輝さんの考えることはたまにぶっ飛んでて理解不能に陥ることがある。
優兄ちゃんの親が始めた観光会社を継ぐために働いているらしい。それにしても久しぶりすぎて嬉しった。
それからというものしばらく話していると出発しますと言われ席に戻る。陽向は知り合いなの?と聞いてきたので幼馴染みだと応えるとイケメンだね!と少しキラキラさせていた。
けど私は自分の知り合いに優兄ちゃんはオススメしない。
なぜなら女への扱いがひどい。
1回ヤッて終わった女の子なんて山ほど見てきた気がする。泣きながら優兄ちゃんの家から出てくるのを中学、高校時代見てきた。
私のふたつ年上の優兄ちゃんは中学の時からずっと女の人と長続きしているのを見た事がない。それでも私にはいつも優しかった。
『霧島貿易の社員の皆さん。これから研修頑張って下さい。これは社長からのプレゼントです。』
すると座席のところに荷物が置かれておりみんな袋を見て絶句…
それは誰が見てもわかる海外のハイブランドの袋だったから。
「またこんなもの買って…」
私は小さな声で呟いた。

