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あなたからは逃げられない
第22章 あなたと二人で...

あと数日で恋人で過ごすのも終わり夫婦となる私たち。今日はクリスマス。どこかで食事をしようと前に誘われたけど次の日二人とも仕事だからおうちで済ませることにした。
龍輝さんは朝から社外に出ていて私は先輩たちの書類を手伝っていた。
たくさんお料理を作って龍輝さんに喜んでもらいたくて頭の中には献立と作り方でいっぱいだ。
残業になるともしかしたら龍輝さんの方が先に帰っちゃうんじゃないかとハラハラしている。
「松井さん今日定時で上がれますかね?」
『大丈夫でしょう。今日は僕がお送りします。』
そう、大河原さんが居ない時は松井さんが送迎してくれている。
「いや、今日は行きたいところもあるので電車で帰りますね。」
『それは無理でしょう。僕の送迎がなかったと知った社長はもうどうなるか目に見えてますよ。』
確かに送迎してもらわず電車で帰ってなんて知ったら軟禁されかねない。
「...では、お願いします。」
松井さんはにっこり笑い私たちは定時で上がって車に乗り込んだ。
そして高級時計を扱っているお店に到着。注文していたものを受け取りスーパーに寄ってからマンションに着いた。
くれぐれも明日は遅刻しないように。と松井さんが言って帰っていった。

