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あなたからは逃げられない
第22章 あなたと二人で...

定時から3時間が経過した午後9時。
まだ龍輝さんからの帰るという連絡はない。
社外に居たということは取引先の人と一緒にいると思い私から連絡することはしなかった。
それにしても連絡がないからお風呂も済ませお腹も空いたのに先に食べるわけにもいかずソファーに寝転んだ。
「クリスマス終わっちゃわないよね?!」
独り言を口にしそのまま襲ってきた睡魔に勝てずそこからの記憶はない。
目を覚ました時には隣に龍輝が居て膝の上だった。
「悪ぃ、遅くなった。」
「…あ、れ?今何時?」
身体を起こしリビングの時計に目をやると短い針が1を指し長い針が6を指そうとしていた。
「うそっ!!」
飛び起きて見るとそこにはテーブルにご飯が並んだまま。
「いや、ちょっと前に帰ったけど気持ちよさそうに寝てたから起こせなかった。」
「そんなに爆睡してた...?」
「あぁ、気持ちよさそうに」
失態だ…もう一般的にクリスマスと言われる日は過ぎていて...
「ごめんなさい」
私は謝罪の言葉を口にすると逆に龍輝さんに謝られた。
仕事で忙しいのは分かっていたのに私が寝てしまっていたから…

