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あなたからは逃げられない
第4章 気持ちを込めたお料理



大河原さんは私が頼んでいたものを冷蔵庫へしまいながら話しかけてくる。


『社長が今日はなるべく早く帰ると仰ってました。あれだけお気に入りだったクリアのエレベーターを見えないように直すと言われてましまので。』


.........。


お気に入りだったんだ。
だったらそこまでしてしなくていいのに。

なんて思っていると何かを察した大河原さんは、気にすることありません。社長の気分でまた何かしら変えると思いますから。と。


あとはデパートの紙袋からワンセットの部屋着を出してきた。


『サイズがよく分かりませんでしたので少し大きいかもしれませんが…こちら来ておいてください。おうちにいらっしゃるのにそんな格好だと疲れるからと社長に買って渡すように言われたので。』

大河原さんに渡されたのはモコモコのセットアップだった。
私も家ではこのブランドを着ている。
使いやすいし着やすいから大好きなの。


「ありがとうございます。

あ、就職のこと龍輝さんには秘密にしてくださいね。」

まだ決まってないなんてバレたくなかったのに、大河原さんは社長は存じてると思います。って...


『この前青蘭に電話して聞いてたので…』

個人情報はどうなってるんだーー!!!



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