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あなたからは逃げられない
第4章 気持ちを込めたお料理

龍輝さんが帰ってくるのをまだかまだかと待っていると本当に1時間ほどで玄関が空いて大河原さんの失礼します。って声が聞こえた。
「お、おかえりなさいっ...!」
「ふっ。ただいま。」
龍輝さんは私のところまでやってきて抱きしめたあと寝室に消えていった。
「抱きしめられちゃうとドキドキする…」
独り言を言ってどうしてればいいかわからなくなった私はキッチンへ逃げ込んで夜のご飯をセットすることにした。
高そうな炊飯器…
でも使った形跡はあるから料理するんだろう。
変なことを考えるのをやめて使うものを切るだけ切っておこうとまな板と包丁を出すとリビングに戻ってくるとそしてキッチンに入ってきた。
「なにか手伝おうか?」
「ううん。大丈夫!これは私がやることだから!!」
そう?何かあれば言えよ。と言って冷蔵庫からペットボトルのミネラルウォーターを持ちリビングへ。
「何時頃食べますか?」
「......。」
「…何時頃ご飯食べる?」
「7時くらいでいい。」
やっぱり敬語だと返事もしてもらえない。
これは私が努力して直さないと!!
リビングのソファに座り自分の膝の上にタブレットを置いて何かしている。仕事かなぁ?なんて思っているとこちらを向いた。

