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あなたからは逃げられない
第5章 買い物デートへ



リビングで少し話したあと寝室へと移動した。
大きなベッドに2人で潜り私は少しだけ距離を取ろうとすると彼は阻止するように私を引き寄せる。


またお腹に回された手を解くことは出来なかった。
でも少し違和感を感じた。
それは私の太ももの後ろ側に何かが当たる感覚だった。

「ねー、っ何か当たってる。」


経験がない私でも少しくらいは分かる。
龍輝さんのモノが当たっているんだと...


「悪い…」

一言だけ言った彼が腰を引くと当たっている感覚はなくなった。

私の体を自分の方に引き寄せた龍輝さんは髪に顔をつけたままこう言った。

「髪綺麗だな。」

「そう?でもちゃんと手入れはするようにしてるの。
月イチの美容室は欠かさないしシャンプーとかも美容室で買ってるの。」

「それうちにも置いとけ。」


それはまた私がここに来てもいいと言うように聞こえて嬉しかった。それに女物のものを置いていいってことはここにはほかの女性は来ていない、いや来ないんだろうと...



「ありがとう。でもね、今就活してるから髪黒くしてるけど本当はもう少し明るい髪色が好きなの。」


そう。未だに就職先が決まった無い私はまだ明るい髪色には出来ない。




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