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あなたからは逃げられない
第5章 買い物デートへ



「しなくていい。お試しだからじゃなくてちゃんと付き合ってもそんな事葉月にはさせたくない。」


龍輝さんに言われた言葉に私は何も言えなかった。


「そのエッチもしなくていいの?」

「ちゃんとしてそれから葉月の気持ちも考えてしたいから今は何もしなくていい。

...けど触ってもいいか?」


そういうと私の体を自分に向き合うようにさせた龍輝さんは優しく触れるだけのキスを落とす。
チュッ、チュッと音をたてて私の唇を奪う。

次第に舌が侵入してきて私はまた息が出来なくなる。


「んっ...ぁ…っ」

時より漏れる声に龍輝さんはやべっ、と声を上げて私を仰向けにするとその上に覆うかぶさってきた。

「そんな声出されると我慢できなくなる。」

さっきの硬くなったモノの感触が太ももに感じられる。
それでも彼はキスしかしない。


「我慢しないでって言ったら?」

「...!!」

「お試しだけど私はちゃんと向き合おうとしてるよ?」

「…だけど気持ちはまだないだろ?」


気持ち...
ないのかどうか分からない。

でも龍輝さんと居て楽しいし嫌な気分はしない。
ドキドキしているのはそれが答えな気がするの。



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