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あなたからは逃げられない
第5章 買い物デートへ



じゃぁ行くぞと声をかけられて玄関でパンプスを履いていると心配そうに見ている。


「どうしたの?」

「そんな高い靴履いてて転けないのか?」

「もう慣れたから大丈夫。」


最初は怖くて千鳥足だったけどもう何年も履いてるとヒールのある靴じゃないと不安になってしまう。


龍輝さんはスーツの時とイメージが全然違う。
髪もきっちりとしたセットではなくて毛先を遊ばせていて服も黒のチノパンに上はグレーのニット上にジャケットを羽織っている。

エレベーターまで話しながら歩いていて気が付くとエレベーターの中だった。


「あれ?!床...」

「あぁ、昨日工事してたみたいだな。俺も帰りは階段であがった。」


そう下を見ていて気が付かなかったけど、どうやらスケルトンは辞めてくれたみたい。
でも壁はスケスケで真っ直ぐ下を向くことしか出来ない。

「昨日ってことは大河原さん大変だったんじゃ...。買い物もたくさん頼んじゃったし。」

「あいつは大丈夫。ムッキムキに鍛えてるし足腰は強いから。」

私はまた大河原さんがむかえにきていると思ったいたのに龍輝さんはコンシェルジュの前を無言で通り過ぎていった。



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