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あなたからは逃げられない
第5章 買い物デートへ

あたふたしながら龍輝さんに付いていくとそこには地下へ向かう階段があった。
リズミカルに降りていく龍輝さんに対してゆっくりカツカツと音を立てて降りていくとそこには駐車場に辿り着く。
ピピッと音を立てて黄色いライトが二回ほど点滅する車を見るとそれは見たこともないような車だった。
うちにあった車はベンツやBMW、あとはレクサスとセンチュリーだった。
典型的なパターンだったけど今私の目の前にある車は今まで見た事ないエンブレムが...
「これって?!」
「マセラティ。」
「マセラティ?龍輝さんの車なの?」
当たり前なことを聞いてしまった。彼がロックを解除したのだからそうに決まっているのに。
「高そう…」
「葉月の家にはこれより高い車があるだろ。」
笑いながら助手席のドアを開けてくれた。ヒールの私に気をつけて乗れよ。と気を使ってくれた。
座った途端ふかふかのシートに見が沈む。
座り心地はかなりいい。こんな車あったんだ。
よし。私もこの車を買えるようになるまで頑張ろう!!と思うようになった。
「私もこの車買うっ!」
「は?」
私変なこと言ったかな。龍輝さんが凄い真顔でこっちを見てくる。

