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あなたからは逃げられない
第5章 買い物デートへ



どうやら私のバイトを休めと言っている。
休めないわけじゃない。ただ、バイト代が少なくなることが少し気がかりだった。

生活するには全然問題ないけれど女の子は出費が多い。
美容室や化粧品などにもお金がかかる。


「んー、休める時は休むようにする。
土日が稼ぎ時だから入ったら時給あがるんだよね。」

やんわり断る感じで伝えてみた。
でも返ってきた答えは伝わってなかったみたい。


「その分俺が生活費出すから。

一緒に住めないなら葉月と居られる時は居たい。」

「いやいや、そんなことしてもらう義理はないから。毎週って訳にはいかないけど休める時は休んでまたこうやってデートしようね。」


バイトもしたい、理央や奈々とも遊びたい。

何よりあなたと居たいけれどもう20歳を過ぎた私だから生活面もちゃんとしていきたいと思っている。


だから家具は買うのをやめてあれが可愛いこれも可愛いと見て歩く。
少し離れたところにとあるブランドの服屋があり惹かれたデニムがあり中へ入る。
試着させてもらって値段をみると手が出せる値段ではなかった。

ありがとうございますと言って店員さんに返すと龍輝さんが声をかけてくる。



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