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あなたからは逃げられない
第5章 買い物デートへ

「買わないのか?」
私は龍輝さんの腕を持ち店を出た。そして可愛かったけど値段が高すぎたと話す。
私の中でデニムは高くても一万円だと思っていた。
「可愛かったけど私には手が出せないお値段だったんです。デニムだよ?なのに六万もするの!
試着できたからそれだけで満足。」
「買えばいい。出してやるから。」
そう言って財布からカードを出す龍輝さんを必死に止めた。
どうやら後で調べると私が試着したデニムは特別モデルらしく限定でしか作られていないらしい。
でもデニムに六万は出せなかった。
それからもうすぐ化粧水とクリーム、洗顔がなくなりそうだったからドラッグストアに寄ってもらった。
スキンケアだけはちゃんとしたいと安いものではなくドラッグストアでも少し高めのものを選んで自分にあったものを使っていた。
同じシリーズのパックが新発売となっていて買ってみた。
会計がもうすぐ一万円になるくらいの買い物になった。
あれ?龍輝さんどこ行ったんだろう。
周りをキョロキョロしていると少し離れた喫煙スペースでタバコを吸っていた。
喫煙者なのに私の隣でましてや密室などでは吸うことがない。

