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第6章 友人への紹介

杏奈さんの話によると彼は結婚していて可愛い女の子のお父さんだということ。
そして奥さんのことが大好きだという。


『みっともないでしょ！龍なんでここに来てはどうしたらいいんだって一人でブツブツ言ってるのよ！

それに付き合わされる正人も可哀想だわ。』


どうやら一緒に映っていた彼は正人という名前らしい。龍輝さんの後輩で仲良しなんだも思う。


『正人なんて忙しいのに家族との唯一の時間をこんな女々しいだけのでっかい男のことで奪われるんだから。
理解のある嫁でよかったわ。

龍！！あんたこんだけ周りに迷惑かけてんだからしっかりしなよ！葉月ちゃん泣かせたりしたら私あんたを海に沈めるから。』



杏奈さんは多分元ヤンなんだと思う。
だって怒っている時の目が怖い…


「分かってるよ。だからこうやって連れてきてんだろ。」

『ふん！龍は忙しいって言って女の子を雑に扱いすぎなの。だからみんな愛想つかして逃げていくのよ。』

杏奈さんにズバズバ言われている龍輝さんは少し可哀想に見えた。怒られてしょんぼりしている子犬のようだった。


すると瞬さんが入れ替わりに入ってきて新しいピザを置いてくれた。