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あなたからは逃げられない
第6章 友人への紹介

入れ替わりに瞬さんが入ってきた。
『お待たせしましたー、生ハムのピザでぇす。』
彼は本当にテンションが高い。龍輝さんと比べると何故このふたりが仲良しなのかいささか疑問だ。
「美味しそうっ!」
『これ美味いから!このバジルソースなんかめっちゃ合うんだよ。作った俺ってすごくない?』
ここに来ては長話をするから杏奈さんからの制裁がくだる。
『瞬!!早く焼いて!』
『怖ーっ!』
夫婦漫才でもしているかのような息ぴったりの二人に笑がこぼれる。
「早く行け。あと正人が来たら俺につけといて。」
『了解ー!』
瞬さんは厨房に戻って行った。龍輝さんはチーズのピザを食べながらノンアルコールカクテルを飲んでいる。
「いい人達だね。」
「あぁ。正人も良い奴だからな。その嫁もなかなかいいやつらしいしいつか会わせる。」
「楽しみにしておくね。」
龍輝さんのお友達に会わせてもらえるなんて何かすごく嬉しく思えた。
わたしもいつか理央と奈々に紹介できればいいな。
私はそれからまだピザを食べ続けお店を出ることになった。
瞬さんと杏奈さんに見送られて龍輝さんのマンションに帰って荷物を取るとアパートへと送ってもらう。

