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あなたからは逃げられない
第6章 友人への紹介



アパートに着いて車から降りる時腕を掴まれた。


「連絡するから番号。」

スマホを片手に龍輝さんに言われた。
確かにあの告白をされた日からずっと一緒だったから番号を交換なんてしてなかった。


「090-xxxx-xxxx」

「後で電話する。鍵ちゃんとかけろよ。」

「うん。送ってくれてありがとう。ごちそうさまでした。」


瞬さんのお店は龍輝さんが出してくれたからお礼を言った。

「早く入れ。でもその前に...」


突然唇に触れた。チュッとリップ音を立てて触れるだけのキスを私に落とした。

「...//おやすみなさい…」

「おやすみ。」


私が車を降りると龍輝さんはまだアパートの下にいる。
車の中からこっちの様子を見ているのがわかる。

だから私は鍵を開けアパートの部屋に入った。



「ふぅ...何か嵐のような日だったなぁ。」


玄関で靴を脱いで持って行っていた荷物を片付けているとバッグの中から見たことない小さな紙袋がでてきた。

何これ?と思いながら開けてみるとジュエリーボックスの中に三日月の中にきらきら光る石があり可愛いデザインだった。

「これって...」

すると私のスマホが鳴りディスプレイには番号だけが表示されていた。



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