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あなたからは逃げられない
第6章 友人への紹介

「おはよう。大河原さんもおはようございます。」
『おはようございます葉月様。』
「葉月、乗れ。」
後部座席に乗っていた龍輝さんがドアを開けようとすると大河原さんが慌てて止める。私の仕事ですので。と…
「大丈夫ですよ。すみません…駅までお願いします。」
『かしこまりました。』
私は後部座席の龍輝さんの隣に座り駅まで連れていってもらうことに。
私はお弁当を入れた小さなランチバッグを龍輝さんに渡した。
「冷蔵庫の物で適当に作ったんだから期待しないでね。もうちょっとちゃんと作りたかったぁ…」
「やば!昼飯がこんなに楽しみなの初めてかもな。」
大河原さんも運転席で微笑みながらこちらを見ている。
「週末のことはまた連絡するから。」
「分かった!お仕事頑張ってね。」
駅に着いたらここでお別れ。もうすぐ学校に向かう方面の電車が来る。
車を降りてホームへ向かう途中振り返ると窓から龍輝さんがこちらを見ていた。
私は笑顔で手を振ると龍輝さんは少し笑って右手をあげてくれた。その笑顔を見られただけですごく安心できて私は学校と向かう。
この後の怖さも知らずに...

