この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蝶々と甘い蜜。
第6章 蝶が羽ばたくとき
「ふふふ、これ全部食べるの大変ね。」
女性が悪戯っぽく微笑みながら話しかけてきた。
「え!?あ、賞味期限が今日のもある!すいません、俺余った分は食べますから!」
「ふふふ…あ、ごめんなさい。福田さんの気持ちが嬉しくてつい…全部食べます。食べて元気出さなきゃ。」
「笑った……」
「え?」
「宮園さんが笑った……」
大笑いしたわけじゃないけど
前笑ったのはいつだったんだろう。
自分でも忘れている。
いつも不安で、泣いている生活だったから。
「あの…お世話になりました。」
「ううん、元気になってよかった。それに素敵な彼ね。あなたのことを思っていて。」
「あ……はい。あの!お礼がしたいのですが……」
「お礼なんて……でも、今度ご飯一緒に食べに行きたいかな。割り勘で。友達がいなくて寂しかったから。」
「私でよかったら……」
連絡先を交換してお店を出たが、笑顔で手を振っていてくれる。
女性が悪戯っぽく微笑みながら話しかけてきた。
「え!?あ、賞味期限が今日のもある!すいません、俺余った分は食べますから!」
「ふふふ…あ、ごめんなさい。福田さんの気持ちが嬉しくてつい…全部食べます。食べて元気出さなきゃ。」
「笑った……」
「え?」
「宮園さんが笑った……」
大笑いしたわけじゃないけど
前笑ったのはいつだったんだろう。
自分でも忘れている。
いつも不安で、泣いている生活だったから。
「あの…お世話になりました。」
「ううん、元気になってよかった。それに素敵な彼ね。あなたのことを思っていて。」
「あ……はい。あの!お礼がしたいのですが……」
「お礼なんて……でも、今度ご飯一緒に食べに行きたいかな。割り勘で。友達がいなくて寂しかったから。」
「私でよかったら……」
連絡先を交換してお店を出たが、笑顔で手を振っていてくれる。